コラム・連載・特集

尾崎浩一(おざき・こういち) イカの眼(め)が見た大学

2019/12/21 9:52
尾ア浩一さん(島根大生命科学科教授)

尾ア浩一さん(島根大生命科学科教授)

 スルメイカの不漁が続いている。食卓をにぎわせてきたイカの先行きを心配する方は多いと思うが、実はこの動物が生物学や医学の発展に多大な貢献をしてきたことはご存じだろうか。例えば、イカの胴体には肉眼でも見えるほどの太くて長い神経があり、その研究が「私たちの神経は情報(電気信号)をどう伝えているのか」という生物学の基本問題の一つを解決に導いた。70年以上前の研究ではあるが、これが今日の脳神経科学の著しい発展の礎となった。
(ここまで 209文字/記事全文 835文字)

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