くらし

<52> 大人の店 和創料理 山桜(広島市南区段原1丁目4の12 ラバンダMビル1階)

2019/12/21

 ▽また行きたくなる人柄

 店主の山部幸寛さん(48)は神戸の調理師専門学校を卒業し、大阪のホテルにある料亭に就職した。話し好きの山部さんにとって、厨房(ちゅうぼう)で黙々と作業するのはつらく、対面式の店を持つのが目標になった。

 21歳で帰郷し、広島県内の日本料理店に勤めた。修業中、客の経営する会社の新規事業のマネジャーとして引き抜かれた。家族を説得し、29歳で単身、シンガポールへ。和食レストラン「桜」のオープンに向け、内装もスタッフもそろい、これからという時にバブル崩壊のあおりを受けて計画は頓挫した。

 31歳で失意の帰国。広島市内の居酒屋で店長を務める中、新鮮さなど日本の食材の素晴らしさをあらためて実感した。3年後の2004年7月、念願のカウンター式の居酒屋を開く際、心を残していた「桜」の字をもらって名付けた。

 目指すのは落ち着いて楽しく飲める地域密着型の店。客の意見を取り入れたメニューを提供することもあり、「お客さんに育てられている」と感謝する。にぎやかながら落ち着いた雰囲気と、食材にひと手間かけた料理。顧客満足度に加え、リピート率が高いのも納得だ。

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