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【この人】ひろしま男子駅伝で3年ぶり8度目の優勝を飾った長野県チーム監督 高見沢勝(たかみざわ・まさる)さん(38)

2020/1/19
高見沢勝さん

高見沢勝さん

 広島の空に舞うのは監督就任7年目にして実に3度目だ。胴上げ写真を繰り返し求める報道陣からの「おねだり」にも持ち前の笑顔で快く何度も応じた。「久々にドキドキした。見える景色、感じ方は毎回違う。選手たちにありがとうを言いたい」

 教諭を務める佐久長聖高の駅伝部を率いる。同校の選手で固める高校生区間で有力選手2人が故障。5日前にメンバー変更を決めた。「代わった選手も力はある。チャンスと言って送り出した」。年末年始の合宿にはエントリー数を超える計11人の中高生を呼んで「チーム長野」で支え合う意識を高めさせた。

 自らを直感型のタイプと分析する。毎回、高校生区間の配置は選手に決めさせている。「志願した方が走る。オーダーは思った通りだった。走りは予想以上で今日の勝ちにつながった」。教え子でゴールテープを切った中谷雄飛選手(20)=早大=の起用も昨年3位に終わった直後、本人の志願を受けて即決した。「あんなに悔しそうな顔は高校3年間でも見せたことがない。感覚でいけると思った」

 使命感を力に変えた。選手やスタッフのウエアには「元気出そう!信州」のワッペンを張って挑んだ。昨年10月に襲った台風19号で、長野県内は死者を伴う被害が出た。「被災地に元気や勇気を与えたいと思っていた。そういう走りができた」

 マラソンランナーで鳴らした妻清子さん(43)=山口県周防大島町出身=には感謝の言葉が尽きない。「年々存在が大きくなる。指導でうまくいかない時に愚痴をこぼしても黙って聞いてくれる」。長野県佐久市で妻、息子2人と暮らす。(渡辺裕明)

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