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【ひろしま男子駅伝】厚底席巻 6位まで大会新/26道府県タイム更新

2020/1/19
高速レースの一因となった厚底シューズ。1区でもピンクの足元が目立った(撮影・高橋洋史)

高速レースの一因となった厚底シューズ。1区でもピンクの足元が目立った(撮影・高橋洋史)

 今季の駅伝界を席巻する「高速化」の波が、安芸路にも押し寄せた。19日のひろしま男子駅伝では、1位長野から6位茨城までが大会記録を更新。26道府県がチーム過去最高タイムを塗り替えた。個人でも11人が区間新、区間タイをマーク。絶好の気象条件とともに要因として考えられるのが、ピンクや蛍光色の「厚底シューズ」の存在だ。

 米スポーツ用品大手ナイキが開発し、反発力とクッション性の両立をうたう。昨年12月の全国高校駅伝や今月あった全日本実業団駅伝、箱根駅伝で新記録が続出し、話題となった。

 1区スタート地点。高校生ランナーの足元はピンクが大半だった。予想通りのスピードレースとなり、7人が区間新、タイをマーク。うち6人が厚底シューズを使用していた。その後の区間でも、カラフルなシューズが目立った。

 優勝した長野は全7選手が使用した。6区で区間新を出した吉岡大翔(川中島中)は「両足の炎症があったが、普通の靴より痛みが少ない。好記録は道具がどうこうより、選手の頑張りがあってこそ」と強調。使用目的はスピードアップだけとは限らない。

 急激な高速化の流れを受け、世界陸連が新規則で厚底シューズの使用を禁じると英メディアは報じた。広島の岩本真弥監督(ダイソー)は「靴に合わせた走り方をしてしまう面がある。中高生は規制が必要かもしれない」。若いランナーの成長を妨げる可能性を危惧する。

 一方、7区区間賞で学生最強ランナーの福島の相沢晃(東洋大)は技術革新を前向きに捉える。「メーカーが研究してつくりあげたシューズ。進歩を止めると、タイムが落ちる可能性がある。陸上界の衰退につながるのでは」と心配した。(上木崇達)

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