生きて

<15> 赤プリ5人組 小渕首相が倒れ森政権に

元自民党政調会長 亀井静香さん(1936年〜)2020/2/26 10:02
小渕首相の病状について自民党役員会で話し合う亀井さん(左から2人目)ら

小渕首相の病状について自民党役員会で話し合う亀井さん(左から2人目)ら

 今回は何が聞きたいんだ。「赤プリ5人組」のことか。小渕恵三総理が倒れた時、東京の赤坂プリンスホテルに俺や野中広務ら自民党の5人が集まり、森喜朗を次期総理に決めたって話だな。悪の密室政治のように言われているから、この際、舞台裏を語ろうじゃないか。

 小渕首相が脳梗塞で倒れたのは2000年4月。小沢一郎氏が党首を務める自由党との連立解消を決めた直後に体調を崩したことから、心労がたたったとみられている

 自民、自由、公明の3党連立政権は確かに小沢に振り回された。小渕総理の病気との因果関係は別として、自民党や政府の幹部は急きょ赤プリの一室で当面の対応を話し合ったんだ。政調会長の俺と幹事長の森、幹事長代理の野中、参院議員会長の村上正邦、そして総理臨時代理となる官房長官の青木幹雄だ。

 「おまえが次をやったらどうか。幹事長もやっているんだから」と村上が森に水を向けた。森がまんざらでもない顔をするから、俺も「やりたいんだろ」と背中を押した。世間は密室政治だとか言ったけど、宏池会以外の各派閥の親分格が集まった。後日、両院議員総会も開いたし、謀議ではない。

 その森政権も「神の国」発言などで支持率が低迷。00年11月、宏池会の加藤紘一会長が野党提出の内閣不信任案に同調する構えを見せる
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