生きて

<19> KK戦争 地元分裂「申し訳ない」

元自民党政調会長 亀井静香さん(1936年〜)2020/3/3
自民党広島県連の会合に出席する亀井静香さん(左端)と兄の郁夫さん=左から2人目(2005年)

自民党広島県連の会合に出席する亀井静香さん(左端)と兄の郁夫さん=左から2人目(2005年)

 2019年5月、参院議員を2期務めた3歳上の兄亀井郁夫氏が85歳で亡くなる

 俺たちは、まさに賢兄愚弟。兄貴は昔から頭も行儀もよく、褒められっ子だった。思い出すのは俺が修道高を放校され、東京都立の大泉高への転校試験を受けた時のことだ。東大生だった兄貴は試験当日に付き添ってくれ、校庭の地面に方程式を書いて教えてくれた。悲しいかな、俺は試験中に忘れちゃうんだけど。

 東京大卒業後に旭化成へ就職し、総務部長や取締役を歴任した郁夫氏。1987年、広島県議選の旧比婆郡区(定数1)に立つ

 あのまま会社に残っていたら社長にもなれた人物なのに、広島県知事になりたいって言い出した。その足がかりに、まずは広島県議になろうと。先祖は戦国武将、おやじの素一も村の助役。亀井家ってのは、うずく政治の血があるんだろうな。

 比婆郡区の現職は、県議会議長の木山徳郎先生。もともと俺と確執があったんだ。衆院旧広島3区で争っていた自民党の宮沢喜一先生や佐藤守良先生と近く、俺の本丸の県北に刺さった「とげ」みたいな存在だ。この際とげを引っこ抜いちゃえと兄貴の出馬に俺も同調したんだ。

 双方のイニシャルから人呼んで「KK戦争」。激戦を繰り広げる
(ここまで 505文字/記事全文 889文字)

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