コラム・連載・特集

在宅勤務の悲哀

2020/5/30

 コロナ禍で在宅勤務になったが、わが家に居場所はなく…。悲哀が漂う会社員の記事がきのう、本紙くらし面に載っていた。リビングで資料を作っていたら、休校中の娘や妻に邪魔者扱いされ、仕方なくベランダで仕事をしているそうだ▲そんな情景を予言したような句がサラリーマン川柳の1位になった。<我が家では最強スクラム妻・娘>。応募は昨年秋に締め切ったから、もちろんコロナ前の句だ。誰も世界的な大流行なんて想像できなかったころ▲コロナを経験した身には、上位作品でさえ穏やかすぎるように映る。<足りないの?そもそも無いよ2000万>。老後の生活資金問題で大騒ぎしたのは1年前なのに、はるか昔に思える▲サラ川「ご意見番」の漫画家やくみつるさんの総評に膝を打つ。昨年も悲しい事件は起きたが、日常を詠む範囲では何と平穏だったことか。「隔世の感」すら感じる―と。コロナの奪ったものがどれほど大きかったか▲くらし面の記事には女性会社員も出ていた。夫や子も家に居て家事が増えた上、在宅勤務も進まず疲れ切っているという。周りに目を向ける想像力を持とう。コロナで我慢を強いられている人は多いはずだから。 

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