コラム・連載・特集

【月刊E・6月号】事件は現場で起きている

2020/6/15 7:00

 新型コロナで亡くなった人、苦境にあえぐ人に思いをいたしつつ、マスクや手洗い以外にも「1人でできる生活改善」に取り組んでいる。

 はじめにお断りするが、大それたことではない。感染拡大を防ぐ「新しい生活様式」と胸を張るよりも、むしろ「古いスタイルへの回帰」と小声でささやく程度の話だ。

 一つは高速道路を使わないこと。

 ここ数年、いわゆる「介護帰省」のため広島市の自宅と福山市の実家を毎週1度、車で往復する。3月中旬以降は山陽道を使わず、もっぱら一般道を利用してきた。しかも国道2号よりも、東広島市の福富町や豊栄町、三原市の大和町や久井町、尾道市御調町などを経由することが多い。

 里山や田園に囲まれながらのドライブは、時間は余分にかかって疲れるものの、それ以上に楽しいからだ。とりわけ春から初夏へと季節が巡るこの時季は「これぞグリーンシャワー」と声を上げたくなるほどに新緑が美しく、心が洗われた。高速料金も節約でき、「ダブルのお得感」を味わえた。

 もう一つは、歩くこと。
(ここまで 432文字/記事全文 1639文字)

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  • 牛曳山へ登る道端で一斉に花開いたミヤマヨメナの群落(6月9日)
  • 毛無山頂は草原のよう。向かいがイザナミノミコトの「御陵」とされる比婆山
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