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コロナ、コロナで半年過ぎて

2020/6/30

 ふと気が付けば、きょうで6月も終わり。寝ても覚めてもコロナ、コロナの上半期が過ぎようとしている。誰もが経験したことのない激動の半年を漢字1字で振り返ると―▲あれよあれよと、ウイルスが世界中に広がった様子は「散」と言うほかあるまい。感染者1千万人、死者は50万人を超え、なお増え続けている。私たちも密集・密接・密閉の3密を避け、皆が散らばって立ち向かった▲いや「隔」かもしれない。平日も休日もステイホーム。自宅に居ながら仕事をこなしたり、授業を受けたりする遠隔方式が広まった。誰かと会うときも、2メートルを隔てて▲「覆」でもあろう。とかくマスク越しの会話はもどかしく、相手の表情も心も、何かに覆われたよう。外出や往来の自粛で繁華街や観光地を静寂が覆った。そんな地域経済を覆う暗雲は地域の総力で振り払うしかない▲日常のありがたさをしみじみ思う毎日だった。カープやサンフレのように、胸を熱くしてくれるものがすぐそばにある。そんな当たり前が必ずしも当たり前ではないことに、あらためて気付かされた日々でもあった。失われた命を悼みつつ精いっぱい生きる。残る半年は「生」の1字でいきたい。 

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