20万円入り封筒「置き逃げされた」安芸太田町議長が説明 河井夫妻買収事件
2020/8/27 20:20
昨年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で、広島県安芸太田町議会の矢立孝彦議長(67)が27日、参院選前の昨年3月に前法相の河井克行被告(57)=衆院広島3区=から現金入り封筒を差し出された状況を町議会で説明した。公選法違反(買収など)の罪に問われた克行被告と妻の案里被告(46)=参院広島=の初公判で、被買収者の1人として名前が挙がったことを踏まえた。
任意で設置された非公開の連絡会議で述べた。矢立氏によると昨年3月23日、自宅を訪ねて来た克行氏が参院選の話をした後、机の上に現金20万円入りの封筒を置いて帰ったと説明した。「押し問答する間もなく置き逃げされた」と、現金受領には当たらないとの認識も示したという。
現金入りの封筒は「しかるべき機関へ提出した」としたが、提出機関名とその時期は明かさなかった。
連絡会議には町議全12人が出席。町議からは「(4月に)小坂真治前町長が受領を明らかにした際に、なぜ公表しなかったのか」などの意見が出たという。
矢立氏は連絡会議終了後、自身の進退について「今後、裁判などがどう推移するか分からないので白紙だ」と述べた。(山田太一)
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