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公設秘書「聴取100回」 河井夫妻事件第4回公判弁護側尋問、押し付け・誘導なし

2020/9/2 23:06
河井克行被告(左)と案里被告

河井克行被告(左)と案里被告

 昨年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、公選法違反罪に問われた前法相の河井克行被告(57)=衆院広島3区=と妻の案里被告(46)=参院広島=の第4回公判が2日、東京地裁であった。前日に続いて克行被告の公設第1秘書の藤田一秘書が証人として出廷。広島地検での任意聴取が約100回に及び、威圧的な対応もあったとする一方で、調書の押し付けや誘導はなかったと述べた。

【特集】河井夫妻買収事件公判

 克行被告の弁護人から検察の聴取状況を聞かれた藤田秘書は「広島地検で約100回受けた。(1日当たり)10時間を超えたこともあった」と回答。弁護人は「任意では異例とも言える回数」と指摘した。藤田秘書は「当初は積極的に話すことはなかった。精神的な負担もあった」と述べた。

 案里被告の陣営が車上運動員に法定を超える報酬を払ったとして秘書ら3人が逮捕された事件でも聴取を受けており、「逮捕者が3人で終わるとは限らないと言われた。威圧的な態度だった」と説明。「今でも逮捕されるかもしれないという思いはある」と話した。一方、聴取の前には黙秘権が毎回告知され、作成された供述調書に押し付けや誘導はなかったと証言した。

 公判では、克行被告の弁護側が執拗(しつよう)な取り調べや利益誘導などの違法捜査があったと主張。公訴を棄却するよう訴えている。

 藤田秘書の尋問の間、克行被告は腕組みをし、時折眉間にしわを寄せながら証言を聞いていた。案里被告は目を閉じて聞き入ったり笑みを浮かべたりしていた。藤田秘書は1日の尋問では両被告と目を合わせなかったが、この日は退廷時に両被告に一礼。両被告も慌てた様子で頭を下げていた。


【詳報・河井夫妻事件第4回公判 秘書証言】

<1>克行代議士「後援会は家族」

<2>溝手氏の票切り崩すとの表現していない

<3>直接、投票を依頼する行為ではない

<4>代議士が全て掌握難しい

<5>今も逮捕されるかもとの思いある

<6>公示前の推薦依頼、許されると認識


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