コラム・連載・特集

【月刊E・9月号】官邸を強化したのなら…

2020/9/14 7:00

 この9月号もいつも通り、紙の新聞の発行を休んだ朝にお届けする。数時間後に判明する自民党総裁選の開票結果を待ってから書き始めようとも考えたが、大方の予想通りとなりそうだし、番狂わせがあったらあったで、見通しの悪さを自戒しつつ、速攻で書き換えさせていただこうと思う。

 ということで、菅義偉氏が自民党新総裁、ひいては新しい首相に就任することを前提に、はばかりながら今回の当欄は、地方からの期待と注文を率直に申し上げたい。

 もちろん菅氏が党総裁に選ばれることは、議院内閣制のもと、間接的であれ、自民を与党第1党にした私たち有権者が、菅氏を首相に選んだに等しい。

 加えて官房長官として長らく安倍政権を支えてきた立場として、その継承・発展を図るという基本姿勢は当然のことでもあろう。

 ただ、当欄のような駄文ではなく、それこそ国民の財産にほかならない公文書を書き換えた中央官僚の由々しき変節は到底、見過ごせるものではなかった。長期政権の「負のレガシー」の一つと言っていいだろう。菅氏も再発防止を期する構えは見せている。

 これ以上は別の機会に譲るとして、今回特に注文したいのは、疲弊した地方をどうするかだ。もっと気合を入れて大胆な政策を打ち出してもらいたい。
(ここまで 522文字/記事全文 1622文字)

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