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200万円、買収目的と認識 案里被告公判、奥原県議が証言

2020/9/16 23:33
奥原信也県議

奥原信也県議

 昨年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、公選法違反罪に問われた元法相の河井克行被告(57)=衆院広島3区=の妻の案里被告(46)=参院広島=の第9回公判が16日、東京地裁であり、「被買収者」の証人尋問が始まった。元広島県議会議長で自民党の奥原信也県議(77)=呉市=が検察側の証人として出廷し、計200万円を受け取ったと説明。「票を集めてほしいということと思った」と述べ、買収目的の現金だったと証言した。

 公判は、両被告が地方議員や後援会員ら100人に提供した現金の趣旨が最大の争点で、被買収者の証言が鍵を握る。両被告は初公判で現金提供の事実をおおむね認める一方、買収の意図を否定し、無罪を主張している。克行被告が15日に弁護人6人全員を解任したため、この日は案里被告だけの審理が進められた。

 奥原県議は、呉市内の事務所を訪ねてきた克行被告から昨年4月1日に50万円、同6月23日に100万円を受け取ったと証言。案里被告からは5月25日に同事務所で50万円を渡されたと述べた。案里被告が立候補する参院選の話をした後、帰り際に現金が入った白い封筒を黙って机の上に置かれたという。

 現金提供の趣旨は「参院選の情勢が厳しいから一生懸命なのだと思った」「票を集めてほしいという意味と思った」と強調。案里被告の後援会入会申込書を配ったり、案里被告に企業を紹介したりしたとした。両被告から領収書の発行を求められず、自身も発行しなかったとし、「違法なお金で、裏金と思った」と述べた。200万円は交際費に使ったという。

 起訴状によると、克行被告は昨年3〜8月、100人に計2901万円を渡し、うち5人について案里被告と共謀した疑い。

【詳報・案里被告第9回公判】
第9回公判(9月16日) 200万円買収目的と認識 奥原県議が証言
 秘書証言<1>「あらいぐま」は誰か? 代議士です
 秘書証言<2>今日は安倍総理の秘書の方とお伺いしました
 秘書証言<3>三矢会が選挙のためにあると思っていたので
 奥原県議証言<1>記載できないお金と思いました。違法です
 奥原県議証言<2>参院選は30万票。確実なものにしようということ
 奥原県議証言<3>私は県議会で一番長老。長い。もう45年ですから
 奥原県議証言<4>話す理由がありませんから。私の腹の内に収めました
 奥原県議証言<5>今になって大変な罪を犯したと反省しています
 奥原県議証言<6>溝手陣営は出陣式と決起大会であいさつしてほしいと
 奥原県議証言<7>選挙ですから封筒を見たらすぐに分かりました


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