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【激震 元法相夫妻公判】秘書「案里被告が了承」 江田島市議へ10万円、克行被告が指示

2020/10/7 23:33

 昨年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、公選法違反罪に問われた河井案里被告(47)=参院広島=の第17回公判が7日、東京地裁であり、案里被告の公設秘書が検察側の証人として出廷した。案里被告の夫の克行被告(57)=衆院広島3区=から指示を受け、胡子雅信江田島市議(50)に10万円が入った茶封筒を渡したと証言。案里被告の了承を得ていたとし「票のとりまとめ依頼の趣旨と思った」と述べた。

 ▽「被買収」5議員の尋問終了

 公設秘書によると、克行被告が胡子市議と会い、江田島市内の漁協を回った昨年6月10日、帰りの車内で克行被告から「胡子先生に渡して」と茶封筒を渡された。中身は見なかったが、現金が入っていると思ったという。

 案里被告は同16日に同市を訪れ、胡子市議に紹介されたカラオケ大会に参加。その帰り際、同行していた秘書が胡子市議に「河井から預かってきた。参院選で案里をよろしくお願いします」と茶封筒を渡した。

 秘書は事前に両被告に「16日に渡す」とそれぞれ電話で報告し、案里被告は「うーん、分かった―」と返答。カラオケ大会の会場で渡す前にも案里被告に再度、了承を得たという。

 胡子市議も5日の証人尋問で「秘書から10万円入りの封筒を受け取り、投票依頼の趣旨と思った」と証言している。一方、案里被告は8月25日の初公判で「私のあずかり知らないこと」と関与を否定している。

 この日、案里被告が克行被告と共謀して計170万円を渡したとされる県議ら5人に関連する証人尋問は終わった。全員が買収目的の趣旨だったと認め、うち県議1人は県議選での当選祝いの趣旨もあったと語った。

 今後は、13〜16日に克行被告から現金を受け取ったとされる広島市議ら4人の証人尋問が予定され、その後の日程は決まっていない。案里被告の弁護人は7日、東京地裁に4度目となる保釈請求をした。

【詳報・案里被告第17回公判】
 秘書証言<1>「あ、これはもしや」と現金と察した
 秘書証言<2>「河井からです」と渡した
 秘書証言<3>河井事務所では「餅代、氷代」は議員の先生にお渡ししていた
 秘書証言<4>克行さんの命令ですので、私が渡した
 秘書証言<5>案里さんに最終確認してだめと言われたら、渡していない


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