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【こちら編集局です】「皆勤賞 割れる是非」に反響 休む判断にも評価を

2020/10/8

 ▽「個別にたたえる」提案も

 学校や幼稚園での皆勤賞について取り上げた5日の「こちら編集局です」の記事に対し、無料通信アプリLINE(ライン)などで多くの反響が寄せられた。「毎日登校することよりも、体調に合わせて休む判断をしたことを評価して」などと表彰を疑問視する意見が目立った一方、「大勢の前ではなく、個別にたたえてみては」といった提案もあった。

 「風邪なのに無理して登校すれば周囲にうつすリスクがある。それでは本末転倒だ」。府中市の小学校教諭古本一樹さん(37)は、皆勤を重視する問題点をあらためて指摘した。不登校や家庭の事情で休まざるを得ない子どもへの配慮にも欠けるとし「自身の体や家庭環境と相談しながら登校を判断すべきだ」と訴える。

 広島市中区の児童館指導員平松ゆう子さん(55)は、かつて次男が通った幼稚園での皆勤の表彰を思い起こしたという。「熱があっても子どもを登園させる保護者がいた。当時は、それを誰も注意しない雰囲気があった」

 「生き方が多様化する社会や時代の流れに逆行している」「新型コロナウイルス禍を、賞の意義を見直す機会にしてほしい」などの声もあった。

 「子どもの頑張りを認めてあげたい」という賞の趣旨に理解を示し、より良い形への見直しを期待する意見もあった。

 廿日市市の主婦(67)は、2人の息子を育てた経験から「子どもの健康をたたえる仕組みは必要」としつつ、卒業・卒園式などで他の子どもや保護者の前で表彰する形式を問題視する。「担任が出席カードにはんこを押し、休まず登園できたらメッセージを添えて頑張りを褒める。それを読んだ親も一緒に喜んであげる。それで十分では」

 「皆勤した場合、学校側が子どもや保護者に対し、賞を受け取るかどうかをあらかじめ確認しておけばいい」と提案したのは中学1年の娘を持つ北広島町の自営業男性(46)。「表彰を続けるのであれば、入園・入学時に賞を設けた経緯と趣旨を説明すべきだ」とも指摘した。(木原由維)

【こちら編集局です】
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