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【激震 元法相夫妻公判】東京地裁、ビデオリンク法廷公開 広島からの遠隔証言想定

2020/10/9 22:52
東京地裁が公開したビデオリンク方式の法廷。壁に設置されたモニターで、遠隔地で尋問を受ける証人の証言が放映される(代表撮影)

東京地裁が公開したビデオリンク方式の法廷。壁に設置されたモニターで、遠隔地で尋問を受ける証人の証言が放映される(代表撮影)

 東京地裁は9日、証人が法廷に出廷せず遠隔地から証言できるビデオリンク方式のシステムを報道陣に公開した。昨年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で公選法違反罪に問われた河井案里被告(47)=参院広島=の公判で、ビデオリンクを使った尋問が予定されていることを踏まえて公開した。

 法廷には高性能カメラや大型、小型のモニターが設置され、地裁の職員が尋問を想定して実演。別室にいる証人役の職員が法廷のモニターに映し出され、裁判長役の職員が名前などを尋ね、質疑応答をした。

 ビデオリンクは、13日にある自民党の高山博州広島県議(67)=尾道市=と、15日にある同党の安井裕典県議(69)=廿日市市=の尋問で採用された。2人は検察側の証人として広島地裁の一室でモニターを通じて尋問に答え、その映像と音声が東京地裁の法廷に流れる。法廷内の様子も撮影され、広島地裁にいる証人は検察官や弁護人の映像を見ながら受け答えをする。

 関係者によると、案里被告の夫で元法相の克行被告(57)=衆院広島3区=の公判で検察側は今後、約40人の証人尋問でビデオリンクを活用したい方針という。

 2018年6月に施行された刑事訴訟法の改正で、証人が遠隔地に居住し、年齢や健康状態の事情で出廷が困難な場合などにビデオリンクでの証人尋問ができるようになった。関係者によると、今回は新型コロナウイルスの影響などを考慮したという。東京地裁ではこれまで数回の実施例があるという。(河野揚)

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