【月刊E・10月号】ノーベル賞と学術会議と地層処分
今月号は、もし今年も日本人がノーベル賞に輝いたら、どんな分野であれ、それをテーマに書こうと考えていた。われながら大まじめに「ヒトの小胞体ストレス応答の発見」についての資料を集めたり、村上春樹さんの文庫本を持ち歩いたりしていた。
用意しただけで目を通さなかった自分が悪いのだろう。残念ながら11日現在、経済学賞の発表を残してはいるものの、うれしい知らせは届きそうにない。
そこで今回は、「ノーベル賞と日本人」に「日本学術会議会員の任命拒否問題」と「核のごみ最終処分場の文献調査を北海道の1町1村が受け入れたニュース」を加えた三題話で書かせていただく。こじつけと批判されそうだが、この三つに関連性があると思えてならないからだ。
(ここまで 310文字/記事全文 1484文字)

この記事の写真
あなたにおすすめの記事
月刊Eの最新記事
-
【月刊E・2月号】巣ごもり読書ガイド・エンタメノンフ編 (2/15)
春の訪れとともに国内のコロナ禍も収束に向かうはずと期待していたら、元首相による女性蔑視発言が飛び出した。どうも東京五輪は何かと、けちが付く。アスリート、ボランティア、各地の聖火ランナーの皆さんの心情...
-
【月刊E・1月号】「どこでもドア」は欲しいけれど… (1/2)
謹賀新年。本年もどうぞよろしくお願いします。 ということで新年号らしく、恒例(といっても昨年1月号に続いて2回目)のテーマ「未来予測と地域社会」について考えてみたい。 実は、先月紹介した文部科学省の...
-
【月刊E・12月号】エントロピーは増大するけれど… (12/14)
「エントロピー(乱雑さ)は常に増大する」という物理学の法則をいつ、どこで学んだのか、定かには思い出せない。でも終生、忘れられない言葉となった。理由は単純明快。どうあがいても部屋はすぐに散らかるなどと...
-
【月刊E・11月号】ワクチン代わりに原爆展を (11/9)
前回のテーマ「ノーベル賞と学術会議と地層処分」がごく一部で好評だったので、図に乗って今月号も、最新ニュースに絡む三題話とさせていただく。「米大統領選と核禁条約発効とワクチン」だ。 いきなり内輪話で恐...
-
【月刊E・10月号】ノーベル賞と学術会議と地層処分 (10/12)
今月号は、もし今年も日本人がノーベル賞に輝いたら、どんな分野であれ、それをテーマに書こうと考えていた。われながら大まじめに「ヒトの小胞体ストレス応答の発見」についての資料を集めたり、村上春樹さんの文...