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【激震 元法相夫妻公判】現金封筒?3度突き返す 安井県議、応援依頼と認識

2020/10/15 12:20

 昨年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、公選法違反罪に問われた河井案里被告(47)=参院広島=の第19回公判が15日、東京地裁であった。自民党の安井裕典広島県議(69)=廿日市市=が、案里被告と夫の克行被告(57)=衆院広島3区=から3回にわたり、現金が入ったとみられる封筒を差し出され、受け取りを拒否したと証言した。案里被告は県議会棟の一室で渡そうとしたという。

 安井県議によると、県議選で5選を果たした後の昨年4月中旬に県議会棟の会議室で、同5月16日にも広島市内の飲食店で案里被告と面会。案里被告が「当選祝い」として封筒を差し出してきた。安井県議は厚さなどから30万円が入っていると思い、受領を拒否。何度も差し出す案里被告に「いらんと言ったらいらん」と声を荒らげた場面もあったと明らかにした。

 参院選の投開票が3日後に迫った同7月18日には、克行被告から広島市内のホテルの会議室に呼び出され、「案里が勝ちます。(駄目なのは)溝手(顕正)先生」と、封筒を差し出された。安井県議は案里被告の時と同様に30万円が入っていると思い、「受け取るわけにはいきません」と断ったという。

 参院選は、新人の案里被告と現職の溝手氏が争う自民党分裂選挙となり、安井県議は溝手氏を支援していた。以前の県議選で両被告から当選祝いをもらったことはなく、両被告が封筒を提示した趣旨について「厳しい選挙戦で、私を含め、私の支持者に1票を投じて応援してほしいのだと思った」と語った。

 尋問はビデオリンク方式で行われ、安井県議は検察側の証人として、広島地裁の一室からモニターを通じて検察官や弁護人の質問に答えた。検察側の主尋問の最後に両被告への思いを問われると、「多くの人を巻き込み、大事件に発展した。一日も早く真相を解明し、収束することを願っている」と強調した。

 【詳報・案里被告第19回公判】
 安井県議証言<1>「案里被告を応援しようと思ったか」「いいえ」
 安井県議証言<2>「いらんと言ったらいらん」強い口調で言った
 安井県議証言<3>「負けた時に選挙違反でやられるで」
 安井県議証言<4>「断ったのはなぜ」「買収になるからです」
 安井県議証言<5>克行被告「今回の選挙、案里が勝ちます」
 安井県議証言<6>「私も初めて行ったので分かりません」「うふふ」

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