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決別 金権政治

顔役巻き込み地域に影 「もう活動の資格ない」【決別 金権政治】<第2部 被買収者>(4)

2020/10/27 23:01
逮捕前日の6月17日の自民党離党後も地元に貼られていた克行のポスター。現在は剥がされている=8月2日(画像の一部を修整しています)

逮捕前日の6月17日の自民党離党後も地元に貼られていた克行のポスター。現在は剥がされている=8月2日(画像の一部を修整しています)

 70代の男性は、取材で自宅を訪ねてきた記者を玄関先に招き入れると、ドアノブを握ったまま泣き崩れた。「わしの弱さじゃったんよ…」。扉に頭を打ち付け、おえつを漏らす。検察当局が大規模買収事件の捜査を本格化させていた今年4月の夜、河井克行(57)=衆院広島3区=からの現金授受を初めて打ち明けた。

 男性は、克行が当選を重ねてきた衆院広島3区内のまちづくり団体の代表を務めていた。政治家との付き合いも必要と考え、地元の広島県議、市議とも親しい。過去には克行の後援会員だったこともある。

 ▽「影響が怖くて」

 昨年3月29日、男性は地元県議の県議選の出陣式に顔を出していた。式が終わり、県議が選挙カーで遊説に出発して間もなく、克行が突然現れた。男性が県議は遊説に出たことを伝えると、克行は男性を物陰に誘い、上着のポケットに封筒を突っ込んできた。その後すぐに立ち去った。男性が封筒の中を確認すると、30万円が入っていた。

 一瞬の出来事。それは暗転の始まりでもあった。
(ここまで 427文字/記事全文 1529文字)

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  •  2019年夏の参院選で河井克行、案里夫妻が100人に計2901万円を配ったとされる買収事件では、選挙に絡んだお金のやり取りが浮き彫りとなりました。令和の時代も変わらない「金権選挙」。皆さんの地域でも耳にしたこと、目にしたことはありませんか。体験、情報、意見をぜひお寄せください。(中国新聞「決別 金権政治」取材班)

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