コラム・連載・特集

決別 金権政治

政治家続投、厳しい視線 専門家「有権者に説明を」【決別 金権政治】<第2部 被買収者>(6)

2020/10/29
北広島町議会の議長に議員辞職を申し出た後、議場を去る宮本(9月16日)

北広島町議会の議長に議員辞職を申し出た後、議場を去る宮本(9月16日)

 中国山地に抱かれた広島県北広島町の町議会の議場。9月16日、前議長の宮本裕之(61)は議員辞職を議長に申し出ると、一礼して議場を後にした。辞職は全会一致で認められた。

 ▽「けじめつけた」

 宮本は、河井案里(47)が広島選挙区で初当選した参院選の約3カ月前の昨年3月、夫の克行(57)=衆院広島3区=から20万円入りの封筒を渡された。断ったものの置いて帰られた。その年の夏に返したが、今春、検察から任意で聴取された。自宅に非難の電話がかかり、議会事務局には辞職を求める声が寄せられた。

 公選法では現金をもらった側も罪に問われるが、宮本は起訴されていない。報道陣から辞職の理由を問われると「政治的、道義的責任を取り、町民に対し、けじめをつけた」と語った。

 同じ日。克行と案里の審理が続く東京地裁では、現金を渡された県内の政治家の証人尋問が始まった。

 「票を集めてほしいのだと思った」「選挙のための違法な金と思った」。検察側の証人として出廷した県議や市議らは現金を受け取ったと認め、買収目的の違法な金だったと証言した。

 法廷で「犯罪」を認めた県議や市議に対し、弁護人は今後の進退をただした。「司法の判断を待って決めたい」などと慎重に答える議員が多く、辞職しないと表明する県議もいた。辞職するとの答えはなかった。
(ここまで 553文字/記事全文 1595文字)

会員限定の記事です
  • 無料登録して続きを読む
  • ログインする

この記事の写真

  • 無料登録して写真を拡大
  • ログインする
  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

決別 金権政治の最新記事
一覧

 あなたにおすすめの記事