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ハロウィーンの楽しみ方

2020/10/31 6:40

 お酒を飲んで騒ぐ日だと世界中で誤解されている―。アイルランドの駐日大使が東京・渋谷区の区長に嘆いたらしい。ハロウィーンのことだ。大勢が仮装して繰り出し、騒動が毎年起きる事態を残念がっているのだろう▲収穫に感謝した古代ケルト人の祭りが起源というハロウィーン。発祥の地とされる同国では家族で伝統の料理を囲み、歌うなどして楽しむらしい。絆が強まるとも。海の向こうとこちらではまるで違うお祭りのようだ▲渋谷に来るのは自粛して―。新型コロナへの懸念がある今年、区は呼び掛ける。代わりに「バーチャル渋谷」を用意した。スマホなどを使えば仮想の街を自分の分身が歩き回る。「実際に来なくても渋谷を感じられる」と言うが、果たして▲渋谷の刺激や派手さとは異なる「地味ハロウィーン」もある。ゾンビなどでなく身近な人に扮(ふん)し、くすっと笑いを誘う。交通量調査の人、カープ優勝セールの店員など発想力が勝負。オンラインでも内輪でも楽しそう▲コロナ禍で不自由な日々が続く。たまには羽目を外したい気持ちもわかるものの、もとは「感謝祭」である。家族や友人とゆったりと過ごし、絆を確かめる一日にしてみようか。

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