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植物肉の未来

2020/11/4 6:46

 国のかじ取り役を選ぶ投票が海の向こうで始まった。激戦となった米大統領選である。自分に批判的な報道は全て「フェイク(偽)」と決め付けるトランプ氏への審判はさて▲こちらは、トランプ氏でも「フェイク」といえないレベルに達しているようだ。「偽の肉」と嘲笑されてきた代替肉。大豆などの植物性タンパク質が原料で「植物肉」とも呼ばれる。日本でも今、多くの外食チェーンが競ってメニューに載せ始めた▲店頭のポスターにつられて大豆ミートのハンバーガーを味わってみた。おなか周りを気にせず食べられる上、満足感は通常の肉入りバーガーにも劣らない。植物肉はさらに広がりそうだ▲世界の人口は30年後に100億人に達するという。肉食中心の人が増え続ければ、家畜を育てるのに必要な水や土地が足りなくなり、食べ物不足が一層深刻になりかねない。あながち取り越し苦労ではあるまい。植物肉に人類の未来が懸かっている▲がんもどきやカニかまのように「偽物」とは言わせぬ存在感を得た例もある。植物肉も、本物にいかに近づけるかではなく、未来から来た全く別の食材と考えてみては…。嘲笑されるようなこともなくなるだろう。

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