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決別 金権政治

市議取り込み、金頼み 参院選広島の自民両陣営 溝手氏側も焦り打診か【決別 金権政治】

2020/11/12 0:00
広島市中区にある市議会議事堂(手前)。溝手氏の秘書が昨年5月に訪れ、複数の自民党系会派の幹部に資金提供を持ち掛けた

広島市中区にある市議会議事堂(手前)。溝手氏の秘書が昨年5月に訪れ、複数の自民党系会派の幹部に資金提供を持ち掛けた

 昨夏の参院選広島選挙区で自民党の公認候補だった溝手顕正氏(78)の事務所が選挙戦の2カ月前に、広島市議会の自民党系会派の所属議員に資金提供を持ち掛けていた。結局は取りやめたが、同党の新人で競合相手だった河井案里被告(47)=参院広島=の陣営が市議らに現金を配っていた時期とも重なる。地域に根を張り、支援者を持つ市議の力を借りようと、双方が金に頼ってアプローチをしていた実態が浮き彫りになった。

 同選挙区で起きた大規模買収事件では、案里被告の夫、克行被告(57)=衆院広島3区=が昨年3〜6月、市議13人に30万〜70万円を渡したとされる。一方、溝手氏の秘書たちが同5月に市議会の自民党系会派の幹部を個別に訪問。「会派の先生の党支部に活動資金を配りたい。どの口座に振り込めばいいか調べてほしい」などと打診した。

 「溝手氏側から接触があったのは初めて。合法的に手続きしようと考えたのかもしれないが、『選挙をよろしく』という趣旨以外にないと思った」。会派を通じて振込先などの提出を求められた市議は思い起こす。その1カ月余り前には、克行被告が30万円を持参していた。

 別の市議も、会派を通じて資金提供を持ち掛けられたという。その後、現金を携えた克行被告が事務所を訪問してきた。時期が近接していたため、「激戦だから双方とも必死なんだと感じた。お金を配るものなんだと、強く印象に残った」と明かす。
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