コラム・連載・特集

案里被告「票をお金で買う発想ない」 被告人質問始まる

2020/11/13 12:52
河井案里被告

河井案里被告

二階氏に勧められ参院選立候補を決断

 昨年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で公選法違反罪に問われた河井案里被告(47)=参院広島=の第25回公判が13日、東京地裁であり、被告人質問が始まった。案里被告は参院選前に選挙区内の広島県議らに現金を渡した趣旨について「票をお金で買う発想はない」と述べ、買収の意図をあらためて否定した。

【写真】保釈され、頭を下げる河井案里被告

 案里被告は夫で元法相の克行被告(57)=衆院広島3区=と共謀し、票の取りまとめを依頼する目的で奥原信也県議(78)=呉市=ら5人に計170万円を渡したとして起訴されている。法廷で事件について語るのは8月25日の初公判以来で、初日は弁護側が質問した。

 案里被告は奥原県議らとの関係に関し「(2009年の同県知事選で落選した後、11年の県議選に当選した際に)県議会でつまはじきにされた。その中で私を受け入れてくれた」と説明。19年春の県議選の期間中などに渡した現金の趣旨ついては「(参院選に立候補して)14年間務めた県議を卒業するので、感謝の気持ちだった。お礼とか、県政運営を頑張っていただきたいという当選祝い、陣中見舞い。票をお金で買う発想はない」と語った。

 その際、領収書を求めなかった理由に関しては「差し上げたのは個人献金。確定申告で寄付控除を受けるつもりがなかったので頂いていなかった」と述べた。

 同選挙区は、自民党県連が現職の溝手顕正氏(78)、党本部が新人の案里被告を推す分裂選挙。党の二階俊博幹事長から勧められて立候補を決断し、地方議員の支援に期待せず草の根選挙を展開したと主張。「地方議員に応援を頼んでも、集会の動員などで選挙が華やかになるだけで得票にはつながらない」と強調した。

 案里被告は初公判で買収の意図を否認し、無罪を主張。一方、現金を受け取ったとされる奥原県議ら5人はその後の公判に検察側の証人として出廷。「投票の取りまとめや知人への投票依頼と思った」などと述べ、買収意図のある現金だったと証言した。

 17日も被告人質問を予定。弁護側に続いて、検察側が質問する。

 同選挙区では溝手氏と案里被告、無所属現職の森本真治氏(47)が2議席を争い、森本氏と案里被告が当選し、溝手氏が落選した。

【関連記事】
現金「お礼・陣中見舞い」 案里被告、笑み交え証言

【案里被告第25回公判 弁護側被告人質問詳報】
▼参院選巡る情勢
 <1>(知事選での)20万票は自信になりました
 <2>二階幹事長から「ぜひやりなさい」
 <3>県連は溝手先生、県連に突き放されました
 <4>公示前だけで名刺を30万枚配った
 <5>(溝手氏に対する攻撃)一切ありません
 <6>票をお金で買う発想、私の中にはございません
▼岡崎県議への現金提供
 <1>自民会に快く迎え入れてくれた先生方への感謝
 <2>(岡崎県議は)「案里ちゃん、ありがとう」
 <3>案里ちゃんと溝手先生の2人を半々に分けてやるよと
▼平本県議への現金提供
 <1>「陣中見舞いだから」と差し出しました
 <2>立腹しているという意思表示はなかった
▼下原県議への現金提供
 <1>下原先生にお願いするよう指示したことはありません

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

河井夫妻買収事件公判の最新記事
一覧