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【激震 元法相夫妻公判】案里被告「秘書が虚偽」 江田島市議へ10万円、事前了承証言に反論

2020/11/20 23:14

 ▽原資「えたい知れぬ金」

 昨年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で公選法違反罪に問われた河井案里被告(47)=参院広島=の第27回公判が20日、東京地裁であり、検察側が被告人質問を続けた。案里被告が、公設秘書を通じて胡子雅信江田島市議(50)に10万円を渡したとされる点に関し「秘書が虚偽の証言をしている」と述べ、関与を否定した。3日間にわたった被告人質問が終了した。

 検察側によると、案里被告の公設秘書が昨年6月16日、夫の克行被告(57)=衆院広島3区=の指示を受けて、江田島市内のカラオケ会場で胡子市議に10万円を渡し、案里被告は事前に秘書から説明を受けて、了承していたとされる。

 しかし、この日の被告人質問で案里被告は「全く知らない。事前に封筒を見せたという秘書の証言は真実ではない」と反論。「虚偽事実をつくり上げて私を陥れた」と語気を強めた。

 秘書が10月7日の証人尋問で、検事の取り調べが始まって以降、案里被告と連絡を取っていないと証言した点も「虚偽」と指摘。秘書が2、3回、取り調べを受けた後に電話がかかってきたと主張した。

 検察側は、克行被告が地方議員や後援会員らに配ったとされる現金の原資を質問。案里被告は「えたいの知れないお金」とした上で「私の歳費も主人に管理を任せているので、そういうものがあるのだろう」と答えた。裁判官から、自民党本部が参院選前に夫妻の党支部に入金した計1億5千万円について聞かれると、「お金の管理は主人が行っていた。いくらかは知らなかった」と述べた。

 起訴状によると、案里被告は参院選前の昨年3〜6月、克行被告と共謀して広島県議ら5人に計170万円を渡したとされる。5人は証人尋問で買収目的の現金だったと認めた一方、案里被告は3日間の被告人質問で買収目的を否定した。両者の主張がぶつかり合う中、12月15日の検察側の論告求刑、同23日の弁護側の最終弁論を経て、年明けにも判決が言い渡される見通しだ。

詳報・案里被告第27回公判
 検察側の質問<1>この議論を求められているのは検事なのでお答えを差し控える
 検察側の質問<2>秘書は主人と共謀している実行犯
 検察側の質問<3>でも、お祝いだからさーと、申し上げた
 検察側の質問<4>主人はすごく細かいたちで、何でも知りたがる
 検察側の質問<5>票を買えると思っていないのでね
 追加の質問 私に罪をかぶせようと仕事をしていたことが信じられない
 裁判官の質問 お金管理は主人がしていたと思う

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