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【ヒロシマの空白 被爆75年】反核運動の歴史共有を 被団協などオンラインシンポ

2020/12/12 23:05
被爆者運動の資料が核兵器廃絶に寄与するとの考えを示す被団協の木戸事務局長

被爆者運動の資料が核兵器廃絶に寄与するとの考えを示す被団協の木戸事務局長

 日本被団協とNPO法人「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」(東京)は12日、被爆者の証言や被爆者運動に関する資料をいかに保存・活用し、核兵器廃絶につなげるかを話し合うシンポジウムをオンラインで開いた。

 被爆75年の節目に企画した。継承する会事務局の栗原淑江さんは、被団協の運動資料などを分野別に整理し公開していく取り組みの現状を報告。「地方の被爆者団体の資料もオンラインで共有したい。人材や財源の確保が課題」と述べた。

 「被爆者がいなくなる日が近づいている」と危機感を示したのは被団協の木戸季市事務局長。被爆者の運動が終わっても、原爆に立ち向かい生きてきた歴史を記録する過去の資料が「核兵器による人類の危機を救うことに大きく寄与する」と期待を寄せた。

 2人に先立ち、昭和女子大や松山大などの教員、学生が被爆者運動史の研究内容を紹介。「運動資料を読めば、戦争を二度と起こすべきでないという被爆者の強い思いが伝わる」などとの声が出た。

 新型コロナウイルスの感染防止のため、ビデオ会議システムで各地をつないで開いた。(河野揚)

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