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決別 金権政治

虚偽記載の疑惑拭えず 宮沢側、具体的説明なく【決別 金権政治】<第3部・選挙とカネ>(3)

2020/12/21 22:38
宮沢の事務所が入居している広島市中区のビル。事務所からは、疑惑を拭うだけの具体的な説明はないままだ

宮沢の事務所が入居している広島市中区のビル。事務所からは、疑惑を拭うだけの具体的な説明はないままだ

 取材のきっかけは今春、中国新聞社に届いた1通のメールだった。自民党広島県連会長の宮沢洋一(70)=参院広島=が代表を務める「同党県参院選挙区第六支部」が、県議側に出した政治活動費を巡る内容。実際は2019年7月の参院選前に交付したのに、県選管に提出した政治資金収支報告書には参院選後に提供したと記載しているのではないか、との指摘だった。

 メールが届いた当時、参院選広島選挙区で初当選した河井案里(47)と夫の克行(57)=衆院広島3区=が県議らに現金を渡したとして検察が捜査を進めていた。宮沢は、案里と争った溝手顕正(78)の選対本部長だった。参院選に近い時期に県議へ現金が提供され、溝手への集票依頼の趣旨だったならば、案里同様に買収の疑いがあるのではないかと、メールは告発していた。

 今年11月20日、県選管が19年分の政治資金収支報告書を公開した。第六支部の報告書を見ると、県議11人の党支部などに政治活動費として各20万円を出していた。参院選後の19年11月18日付の支出と記されていた。

 ▽「覚えていない」

 20万円を受け取った県議側の収支報告書も確認した。10人は受領日を11月18日と記載していたが、1人は7月1日としていた。この県議を取材すると、「単なるミス。他の報道機関から指摘を受け、宮沢事務所に確認して11月18日付に訂正した」と回答した。ただ、20万円を交付された具体的な経緯を尋ねると「覚えていない」を連発した。

 記者「20万円は手渡しか、振り込みか」
(ここまで 639文字/記事全文 2025文字)

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