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決別 金権政治

「昨年5月に現金受領」 虚偽記載疑惑、広島県議が法廷で証言 宮沢氏支部は「11月」と報告【決別 金権政治】

2020/12/24 23:09
平本県議に渡した20万円について、宮沢氏側が政治資金収支報告書に添付している領収書の写し。11月18日付と記載されている

平本県議に渡した20万円について、宮沢氏側が政治資金収支報告書に添付している領収書の写し。11月18日付と記載されている

 自民党広島県連会長の宮沢洋一氏(70)=参院広島=が代表を務める「同党県参院選挙区第六支部」が昨年11月に県議11人に交付したとする各20万円について、同党の平本英司県議(47)=三原市・世羅郡=が24日、自身が受け取ったのは「昨年5月ぐらい」と明らかにした。東京地裁であった河井克行被告(57)=衆院広島3区=の公判で証言した。

 第六支部が県選管に提出した政治資金収支報告書では、平本県議を含む県議11人の党支部や後援会に対し、昨年11月18日付で各20万円の交付金や寄付を支出したと記載し、同日付の領収書を添付している。専門家は、政治資金規正法違反(虚偽記載)に当たる可能性があるとしている。

 平本県議はこの日、昨年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で公選法違反罪に問われている克行被告の公判に検察側の証人として出廷し、参院選前の4月に克行被告から30万円を受領したと証言。弁護側の反対尋問で宮沢氏からの資金提供の時期を問われ「(参院選前の)5月ぐらい」と説明した。現金の趣旨は「後援会の活動、政治活動と思った」と語り、参院選との関連は「全く思わなかった」と述べた。

 証言によると、宮沢氏の秘書が事務所に来て「活動費に」と現金20万円を渡された。領収書を渡すのを忘れたため、宮沢氏の事務所から「こちらで送ります」と電話があった。その後、宮沢氏側から実際の受領日と異なる日付の領収書が届き、送り返したという。

 政治資金に詳しい神戸学院大の上脇博之教授(憲法学)は「裁判での証言は重く、事実であれば虚偽記載の可能性もある。宮沢氏側には説明責任がある」と指摘している。

 宮沢氏の事務所はこれまでの中国新聞の取材に「収支報告書通り、党勢拡大のための活動費として交付し、領収書を受け取った」としている。(「決別 金権政治」取材班)

【公判の詳報】
 平本英司広島県議証言<1>思ったより厚みがあったので商品券と思いました
 平本英司広島県議証言<2>こりゃいけん、返さにゃいけん、と言いました
 平本英司広島県議証言<3>宮沢先生の事務所から催促の電話があって思い出しました

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