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【激震 元法相夫妻公判】三宅・広島市議「克行被告の邪魔恐れた」と証言 受領「違法な金」

2020/12/25 23:05

 ▽八軒市議も認める

 参院議員の河井案里被告(47)が初当選した昨年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、公選法違反罪に問われた元法相で夫の克行被告(57)=衆院広島3区=の第24回公判が25日、東京地裁であった。克行被告からそれぞれ50万円を受け取ったとされる自民党の三宅正明広島市議(48)=安芸区=と同党の八軒幹夫広島市議(61)=南区=が検察側の証人として証言した。

 現金の趣旨について、三宅市議は案里被告への集票を依頼する目的だったとし「違法な現金だと思った」と証言。八軒市議は「市議選の陣中見舞い、当選祝いとして受け取ったが、案里被告のことが頭をよぎった」と述べた。

 三宅市議の証言によると、克行被告は市議選中の昨年4月1日に後援会連絡所を訪問。克行被告に頼まれてトイレを案内した際、手招きされて人目につきにくい建物の片隅で「選挙頑張って」と30万円入りの白封筒を差し出された。同6月1日には事務所で「経費だから」と20万円入りの封筒を渡された。

 計50万円は政治活動や選挙費用に充てたという。三宅市議は「(現金の受け取りを拒むと)国の手助けを受けて進める地方の事業を邪魔されることを恐れた。2人きりの話で表に出ないと思った」と説明した。

 続いて、八軒市議が広島地裁と映像をつなぐビデオリンク方式で証言した。証言によると、克行被告が市議選中の昨年3月下旬ごろに選挙事務所を訪れ、「陣中見舞い」として30万円入りの封筒を出してきた。同6月10日にも同じ事務所に来て「当選おめでとうございます」と20万円入りの封筒を差し出したという。

 八軒市議は「克行被告が市議選で応援してくれた恩返しとして、案里被告の応援をしなければいけないと思った」などと語った。いずれも現金授受の際に領収書の発行を打診したが、克行被告は「必要ない。必要なら私から言う」と答えたという。受け取った現金は選挙経費や事務所経費に使ったと述べた。

 地裁はこの日、新たな証人尋問の日程を決定。来年1月25日に亀井静香・元金融担当相の元公設秘書、同26日に藤田博之広島市議(82)=佐伯区=と木山徳和広島市議(69)=中区、同28日に豊島岩白広島市議(48)=西区、2月1日に天満祥典・前三原市長(73)と佐藤一直広島県議(46)=広島市中区、同3日に杉原孝一郎尾道市議(78)、同4日に繁政秀子元広島県府中町議(78)を尋問する。

【詳報・克行被告第24回公判】
 三宅正明広島市議証言<1>国会議員は人目のつかないように渡さない
 三宅正明広島市議証言<2>克行先生が国交省の役人を叱責したと…
 八軒幹夫広島市議証言<1>案里先生のことが頭によぎったのは間違いない
 八軒幹夫広島市議証言<2>そこまで深く考えていない
 元広島県議証言<1>安倍総理秘書、非常に効果があった 
 元広島県議証言<2>本人が金を渡すのは政治生命をかけないといけない行為

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