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継承に向け 飾りの技、世代超えて【備後を誇る コロナ禍を越えて】第1部 祝祭はいま<6>

2021/1/11 20:50
「歴史をつないでいかなければ」。高田さんが残した模型を見つめる森迫さん(左)と岡田副会長(撮影・井上貴博)

「歴史をつないでいかなければ」。高田さんが残した模型を見つめる森迫さん(左)と岡田副会長(撮影・井上貴博)

 昨年12月、尾道市山波町の山波公民館であったとんど継承講座。「同じメンバーでの作業ばかり」「材料集めが大変」「高齢で次はもうやれんかも」…。60〜80代の参加者から本音が漏れた。

 江戸時代から約300年を超す歴史がある市民俗文化財の「山波とんど」。毎年1月中旬に山波小で開かれ、高さ約13メートルのとんど2基を住民たちが担いで激しくぶつけ合う。今年は新型コロナウイルスの影響で中止したが、住民にのしかかる重圧は年ごとに増していた。

 おととしは、とんどを作る担当地区の中心的な人物が引退し、2基のうち1基の制作を断念。昨年3月には、燃えてなくなるとんどを残そうと、長年にわたって模型を作って自宅で公開していた高田昭詮(あきのり)さんが90歳で亡くなった。

 祭りをとりまとめる山波神明祭保存会の岡田猛副会長(75)は「えとの人形や半切のダイダイなど、とんどの飾り一つ一つに意味がある。そうした指導をしていた方がどんどんいなくなる」と寂しそうに話す。

 ▽講座を企画 住民ら交流
(ここまで 436文字/記事全文 1297文字)

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