【激震 元法相夫妻公判】後援会員「買収」を証言 克行被告から10万円受領、過去も現金
2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で公選法違反罪に問われた元法相の河井克行被告(57)=衆院広島3区=の第27回公判が13日、東京地裁であった。後援会員の男性が、克行被告から参院選前に買収目的の10万円を受け取り、過去にも現金をもらっていたと証言した。後援会員の法廷での証言は初めて。
男性は、克行被告が妻の案里被告(47)=参院広島=が出る参院選公示2カ月前の19年5月6日に自宅を訪れたと説明。玄関前で「これ取っといて。よろしく頼むよ」と10万円入りの白封筒を渡されたとし「案里さんの票を取るために頑張ってほしいのだと察した。金額が多いので、一生懸命応援しないといけないと解釈した」と述べた。公示前に親戚や知人に案里被告のポスターや推薦はがきを配り、集会にも参加したという。
男性は15年前ごろから年末に克行被告から事務所に呼び出され、3万〜5万円が入った封筒を5、6回受け取ったとも説明。「自分を含め、皆さんに河井先生を支持してもらうお願いの金と思った」と述べた。尋問はビデオリンク方式で、男性は映像を介して広島地裁の一室から証言した。
克行被告は19年3〜8月、地方議員や後援会員ら100人に計2901万円を渡したとされる。弁護側は当初、100人の供述調書の証拠採用に同意しなかったため、検察側が全員の証人尋問をする予定だったが、その後に弁護側が後援会員ら35人の調書の証拠採用に同意。35人の尋問はなくなり、検察側が法廷で調書を朗読している。残る65人は地方議員や後援会員、陣営関係者ら。証人尋問を順次進めており、2月中には終了する見通しという。
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