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【激震 元法相夫妻公判】30万円は買収目的と認識 木戸市議証言、2度目は拒む

2021/1/20 22:47
木戸経康広島市議

木戸経康広島市議

 2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で公選法違反罪に問われた元法相の河井克行被告(57)=衆院広島3区=の第30回公判が20日、東京地裁であり、自民党の木戸経康広島市議(65)=安佐北区=が検察側の証人として証言した。30万円を受け取り、買収目的と認識していたと説明。2カ月後にも再び現金が入ったとみられる白い封筒を差し出されたが、受け取らなかったと述べた。

 木戸市議の証言によると、市議選中だった19年4月3日、克行被告が選挙事務所を訪問。「頑張っていますね」と声を掛けてきたた後、奥の人目につかない所に連れて行き、「これ、取っといて」と内ポケットから30万円が入った白い封筒を差し出した。

 木戸市議は、克行被告の妻案里被告(47)=参院広島=が参院選への立候補を表明した時期だったため、選挙応援を頼む違法な金と思って断ったが無理やり押し付けられ受け取った。「陣中見舞いの形で処理すればいい」と思ったという。

 参院選公示が1カ月後に迫った6月7日には、安佐北区の公民館であった案里被告の演説会で木戸市議があいさつに立ち、支援を呼び掛けた。公民館を出たところで克行被告の秘書から駐車場の車に乗るよう促され、車内に入ると、克行被告から「これ」と白い封筒を再び差し出された。案里被告への集票依頼の趣旨と感じ、受け取らずに車から出たという。

 4月に受け取った30万円は妻が生活費に使ったため、同額を封筒に入れて保管していた。木戸市議は20年3月に検察当局の任意聴取を受けた。封筒と30万円は検察に提出したという。

 この日の公判では後援会員2人の証人尋問もあった。広島県山県郡内の元町長の後援会員の男性は19年5月10日に自宅兼事務所で10万円、別の後援会員の男性は同年6月7日に自宅で5万円を克行被告に渡されたと証言し、いずれも買収意図があったと述べた。3人は広島地裁からビデオリンク方式で証言した。

【詳報・克行被告第30回公判】

木戸経康広島市議証言<1>時期的に陣中見舞いにすればいいと思った
木戸経康広島市議証言<2>溝手先生一本でやると言っていたので表立ってできない
山県郡内の元町長証言 こんなことをしなければいいのに
後援会員証言<1>ガソリン代と思っていませんでした
後援会員証言<2>克行さんのお父さんと付き合いがありました

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