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被買収認定に言及せず 広島県議4人、辞職意向示さず

2021/1/21 23:13

 大規模買収事件で有罪判決を受けた河井案里被告(47)による買収対象に認定された広島県議4人は21日、1人が反省の弁を述べた一方、司法判断への言及を避ける姿勢が目立った。議員辞職する意向を示した県議はいなかった。

 案里被告から50万円を受けた元県議会議長の奥原信也県議(78)=呉市=は判決後、呉市の地元事務所で取材に応じた。「反省している。違法な金という認識は変わっていない」と説明した。

 ただ、案里被告が控訴する可能性や、別に150万円を渡された夫の克行被告(57)の公判が続くのを理由に、多くは語らなかった。進退は「検察が受け取った側にどういう処分を出すのか。それをもって判断したい」と述べるにとどめた。

 受領額が50万円の下原康充県議(69)=東広島市=は「司法の判断に私が言及するのは差し控えたい」と話した。自身の責任は「現金受領について真実を公判で包み隠さず話した。あとは司法がどういう判断を下すのかを踏まえたい」と答えた。現時点で議員辞職する考えはないという。

 30万円を受け取った平本徹県議(55)=安芸郡=も判決に関しては「コメントする立場にない」とした。自身の責任は「公判で全て正直に話しており、今は与えられた職務に粛々と取り組みたい」と語った。

 一方、50万円を受領した岡崎哲夫県議(65)=府中市・神石郡=は「当選祝いとしてもらった。選挙に直接関係するとは思ってない」と主張。進退に関し「辞める必要はない」とした。

 案里被告は、秘書が胡子雅信江田島市議(50)に10万円を渡した案件では無罪となった。胡子市議は現金の受け取りを陳謝した上で、「地裁の判断であり、申し上げることはない」と淡々と受け止めた。昨年8月に市議会で辞職勧告を決議されており、進退については「自身への法的処分がはっきりした段階で結論を出したい」と話した。

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  • 河井案里被告の有罪判決を受け、呉市内の事務所で取材に答える奥原広島県議

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