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決別 金権政治

案里被告に有罪判決、記者座談会 「買収リスト」共謀根拠に/受領側不処分、触れず残念【決別 金権政治】

2021/1/23 22:54

 2019年の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で東京地裁が21日、公選法違反罪に問われた河井案里被告(47)に有罪判決を言い渡した。元法相の夫克行被告(57)=衆院広島3区=の公判を含め、担当記者が座談会方式で振り返った。

 ■判決の意義

 A 検察側は懲役1年6月を求刑していたが、判決は懲役1年4月、執行猶予5年。懲役については期間が軽減された。

 B 検察側が「被買収者」とする5人のうち、江田島市議への現金提供が無罪となった点が大きい。

 C 克行被告との共謀が認められなかったからだが、一方で市議への現金提供を企画・主導したのは克行被告だと踏み込んだ。

 D 克行被告の公判にも影響する判断だね。

 B 夫妻の自宅などから押収された「買収リスト」も注目される。両被告が現金を渡したとされる地方議員の名前や数字が書かれていたが、判決は「克行被告が実際の現金授受の結果を取りまとめたもの」と判断し、両被告の共謀を認定する根拠とした。

 C リストには100人超の名前があったとされる。克行被告の審理も同じ裁判長が担当している。克行被告の弁護人にとって悩ましいだろうね。

 A 最大の争点だった現金の趣旨についての判断はどうだろう。

 B 選挙情勢や現金授受の時期や金額など五つの基準を示した。「当選祝い」などの名目で提供しても、それらの基準に照らし、実質的なお金の意味合いを個別に検証し、買収に当たると判断している。

 D こうした捉え方は、克行被告の判決でも踏襲されそうだ。

 B 新たな裁判例となり、買収への抑止力となることを期待したい。

 ■積み残した課題
(ここまで 674文字/記事全文 1824文字)

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