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【激震 元法相夫妻公判】藤田市議「選挙違反のにおいぷんぷんした」、70万円受領 木山市議は買収否定

2021/1/26 22:52
藤田博之広島市議

藤田博之広島市議

 2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、公選法違反罪に問われた元法相の河井克行被告(57)=衆院広島3区=の第33回公判が26日、東京地裁であった。自民党の藤田博之広島市議(82)=佐伯区=と、同党の木山徳和広島市議(69)=中区=が検察側の証人として証言。藤田市議は70万円を受け取ったと認め「選挙違反のにおいがした」と述べた。木山市議は30万円の受領を認める一方、買収の趣旨は否定した。

 藤田市議の証言によると、自身の市議選があった19年3月下旬、克行被告が事務所を訪れ、妻の案里被告(47)=参院広島=が自民党公認候補として出る参院選の情勢を話した後、50万円が入った茶封筒を差し出した。藤田市議は選挙違反になると思って断ったが、再び差し出され、「私個人のお金で、何も心配いらない。領収書はいらない。存分に活用してください」と言われて受け取った。

 参院選の公示1カ月前の6月1日にも克行被告が再訪問。「当選祝い」と言って20万円入りの白封筒を渡され、最終的に受領した。「案里が出遅れているが、頼む」と言われたという。

 藤田市議は「選挙が近づき必死なんだと思った。選挙違反のにおいがぷんぷんした」と振り返った。1回目の50万円は郵便切手などに使い、2回目の20万円は党支部に入金したという。

 続いて証言した木山市議は、市議選中の19年3月31日に克行被告と事務所で面会したと説明。克行被告から「これを」と30万円が入った白封筒を渡され、一度は断ったが、「事務所で使って」と言われて受け取ったと述べた。

 木山市議は現在8期目。30万円の趣旨については「市議として頑張ってもらうため、陣中見舞いを持ってきてくれたと思った」と強調した。一方で、克行被告から陣中見舞いを含めて過去に金銭をもらったことはなく、領収書をやりとりせず、選挙運動費用収支報告書に記載していなかった。「克行被告に確認してから出そうと思っていた」と説明した。

 検察官は、木山市議が20年4月の任意聴取で現金の趣旨について「案里被告の投票の働き掛けの依頼だった」と供述していたと指摘。現在の認識を問われた木山市議は「(投票依頼とは)思っていない。長い時間取り調べを受け、精神的にまいっていた」と述べた。30万円は同年4月に検察庁に提出したという。

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  • 木山徳和広島市議

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