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おわび行脚を/広島の印象、地に落ちた 案里被告辞職で支援者ら

2021/2/3 23:31

 河井案里被告が参院議員を辞職した3日、2019年の参院選広島選挙区の戦いを後押しした支援者たちは一様に投票を呼び掛けた有権者への申し訳なさを口にし、案里被告に同選挙区を巡る大規模買収事件について説明を尽くすよう求めた。夫で元法相の克行被告の選挙を支えてきた人も多く、克行被告も辞職するよう要求する意見もあった。

 「事件について本人から何の話もない。辞職して終わりにするのではなく説明責任を果たしてほしい。支援を呼び掛けた私としては、応援してくれた人に顔向けができない」。案里被告の安芸高田市の後援会副会長の小又智さん(52)はそう訴える。広島県安芸太田町で後援会役員を務めた丸山正隆さん(73)も「広島で説明とおわびをして歩くべきだ」と指摘した。

 同事件で東京地裁は、案里被告に有罪判決を下し、陣営を仕切った克行被告との共謀も認めた。案里被告を支援していた広島市安佐南区の槙原勲さん(80)は「広島の政治に対するイメージは地に落ちた。2人が無罪と言い続けても、周辺の証言を聞くと筋が通らない。克行被告にも辞職を求めたい」と語気を強めた。

 参院選前に自民党本部は両被告の陣営に1億5千万円を出したが、経緯や使途は明らかになっていない。克行被告の後援会支部長を務めていた安佐北区の迫田勲さん(82)は「うやむやにしてはいけない。今回の事件を『政治とカネ』の問題をなくす契機にしなければならない」と話す。案里被告の同区白木地区の後援会長だった佐々木恒さん(77)も「辞職は遅すぎだ。4月の補欠選挙ではクリーンな選挙戦を期待したい」と願っていた。

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  •  2019年夏の参院選で河井克行、案里夫妻が100人に計2901万円を配ったとされる買収事件では、選挙に絡んだお金のやり取りが浮き彫りとなりました。令和の時代も変わらない「金権選挙」。皆さんの地域でも耳にしたこと、目にしたことはありませんか。体験、情報、意見をぜひお寄せください。(中国新聞「決別 金権政治」取材班)

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