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「令和の壊し屋」不思議な発言

2021/2/4 6:39

 「令和の壊し屋」と名指しされ、根回しは苦手とお見受けする―と国会で野党議員に疑問符を付けられた。それを「令和の運び屋」と呼ばれるよう頑張る―とかわしたのは河野太郎・行革担当相だった▲急きょワクチン大臣も任され、世界中で過熱する争奪戦の渦中にいる。日本は買い手だ。接種の遅れは政権の浮沈にも関わるだけに、運び屋の役目に強い決意を持って臨んでいるのだろう。しかし、おとといの「自粛要請」はどうにも理解に苦しむ▲ワクチンの輸送計画の報道は控えてほしい、と河野氏は求めた。テロや妨害行為を想定しているようだが、根拠には触れずじまい▲わずかな量であまたの人をあやめる核物質ならいざ知らず、いずれは全国民に接種するワクチンの話である。むしろ「ガラス張り」を旨とすべし。副作用があればすぐ情報開示して、と薬害エイズ被害者の川田龍平参院議員も新聞紙上で訴えていた▲おととい菅義偉首相は文字を映し出すプロンプターを用い、さほど目線を下げないで会見に臨んだ。政権にとって2月は瀬戸際の1カ月。包み隠さず、おのれの言葉で語れば開ける道もあろうか。ワクチンにせよ、感染予防にせよ、である。 

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