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【激震 元法相夫妻公判】35人買収目的認める 政治家40人の尋問・調書朗読終了

2021/2/4 23:06

 2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で公選法違反罪に問われた河井克行被告(57)=衆院広島3区=の公判で、現金を受け取ったとされる広島県内の政治家40人の証人尋問や供述調書朗読が4日、終了した。全員が現金の受領を認めた。現金提供の意図については35人が買収目的との認識を示した一方、4人は寄付や当選祝いとして買収目的を否定した。

 克行被告は、妻の案里元参院議員(47)が出た参院選で、集票を依頼する趣旨で地方議員や後援会員ら100人に計2901万円を渡したとされる。うち40人が当時県内の首長や議員で、20年9月から順次、検察側の証人として東京地裁の法廷などで証言した。

 うち35人は19年3〜7月に克行被告か案里氏から10万〜200万円を受け取ったと説明。案里氏の支援を頼まれた後に現金を渡された状況や領収書をやりとりしなかった点から「参院選で応援してほしい趣旨のお金と認識した」「違法な金だった」などと証言した。

 買収の意図を否定したのは自民党の渡辺典子県議(36)=広島市安佐北区▽佐藤一直県議(46)=中区▽同党の木山徳和広島市議(69)=中区▽石橋竜史広島市議(49)=安佐南区。同年3〜6月に10万〜30万円を受け取ったと認めた上で、同年3、4月の県議選、市議選の陣中見舞いや当選祝い、寄付金だったと強調。同党の八軒幹夫広島市議(62)=南区=は「陣中見舞い、当選祝いとして受け取ったが、案里氏のことも頭をよぎった」と述べた。

 公選法では買収目的の現金を受け取った側も同法違反(被買収)に問われる。法定刑は3年以下の懲役か禁錮または50万円以下の罰金。罰金刑以上が確定すれば公民権停止となり、議員は失職する。検察当局は現時点で40人の刑事処分をしておらず、専門家の間では問題視する意見も多い。

 被買収者とされる100人の証人尋問や供述調書の読み上げは今月中に終わる見込み。公判の最大のヤマ場となる被告人質問の日程は今後決まるとみられる。

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