受難の飲食店
2021/2/7 6:34
久しぶりに洋食店で昼食を取った。手を消毒して間隔を空けた席へ。以前は4人いた店員も今は調理と受付係の2人。暖かな午後、次第に客が増えたため思わぬ忙しさに追われていた。コロナ感染者が減ってきて客足も戻りつつある▲だが痛手から立ち直れない店も。徳島県のラーメン店が損害賠償を求めて県を訴えた。昨夏、感染者の立ち寄り先として店名を公表されて客が激減したという。「感染者が出た店」と誤解されて風評被害に今も苦しむ▲飲食店は苦境が続く。先日は法改正で罰則が設けられた。緊急事態宣言下で、営業時間の短縮に応じなければ、30万円以下の過料が科せられる。とはいえ、違反にならないケースがあるらしい▲客が居座った場合は過料の対象でない―と政府は言う。客に粘られたと言えば、見逃されるのか。自治体も大変だろう。時短に従って店を閉めたか、毎晩見回るのは骨が折れるはず。ともかく罰則が決まった。事業者への「補償」は明記されぬまま▲政府の対策がはっきりしないだけに、何とかコロナの感染をこのまま収束させたい。その日まで地域の飲食店を支えるために、たまには外食に出掛けてみようか。十分に気を付けて。
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