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なくなった借用書 謎を解く鍵  未解決、元尾道市長夫妻殺害事件 41年目の真相<後編>

2021/2/7

「ここにあったはずの借用書の一部が持ち去られていた」。書棚(左)そばで話す長男の佐藤志行さん「ここにあったはずの借用書の一部が持ち去られていた」。書棚(左)そばで話す長男の佐藤志行さん

なくなった借用書 謎を解く鍵 未解決、元尾道市長夫妻殺害事件 41年目の真相<後編>


 元尾道市長佐藤勲さん=当時(52)=と英子さん=同(45)=夫妻が殺害された1980年2月9日、長男の志行さん(62)は東京で大学入試の真っ最中だった。試験が終わると知人から尾道に帰るように連絡が入り、「詳しくは夕刊を見ろ」と言われて東京駅から列車に飛び乗った。

 当時の金庫今もそのまま

 両親が惨殺されたという夕刊に驚きながら自宅に戻ると、長時間の聴取や葬儀が待っていた。鑑識活動は1週間もかかり、志行さんが事件現場を初めて見たのはその前後だったという。

 「父は贈収賄事件の公判中。関係者に迷惑を掛けたという思いもあって、遺族が犯人逮捕を声高に訴えるようなことはできなかった」と振り返る。

借用書類などが荒らされていた書棚借用書類などが荒らされていた書棚

「個人的に金を貸している相手が複数いた」


 当時はまだ21歳。父親の交友関係は知るはずもなかったが、書斎に残された書類から後日「どうも個人的に金を貸している相手が複数いたようだ。その借用書類を置いていた書棚が物色され、一部なくなっている」と気付いたという。
(ここまで 580文字/記事全文 1598文字)

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