三原駅にアマビエやマスクだるま 住民有志、神明市中止受け【備後を誇る コロナ禍を越えて】
2021/2/11 20:55
三原市のJR三原駅で11日、住民有志が特産の三原だるまを基に、動物や妖怪の意匠を取り入れたオリジナルのだるまを設置した。新型コロナウイルスの影響で春祭り「三原神明市」(12〜14日)が中止になる中、まちを盛り上げようと企画した。
1階改札口前に特設ブースを設け、コロナをもじり「コロんでも立ち上がる」とつづった。市民やアーティストたち約100人が1体ずつ制作した、疫病退散の妖怪アマビエや、佐木島のミカンを頭に載せたヒツジ、マスクを着けたデザインのだるまを並べた。
同駅北側一帯にだるまや植木を売る露店が並んでいた神明市。昨年秋に中止が決まった際、市民団体「ミハラスパイス」が関連イベントを考案。製造元の三原だるま保存育成会の未着色のだるまを買い、知り合いを通じて制作を依頼した。
28日まで展示する。同団体の渡辺一康会長(45)は「伝統を踏まえつつ、これまでにない作品がそろった。コロナの収束まで地域を元気づける象徴になってほしい」と話している。(政綱宜規)
【関連記事】
福山市新市町の住民グループ備後絣(がすり)音頭をつなぐ会は、音頭の振り付けや活動の歩みを紹介するホームページ(HP)を作った。新型コロナウイルスの影響で活動が難しくなっているのを受けて企画。会は「ネ...
福山市鞆町の市鞆の浦歴史民俗資料館で、町内の商家に伝わるひな飾りを中心に展示する恒例の「雛(ひな)祭」が開かれている。3月21日まで。
三原市のJR三原駅で11日、住民有志が特産の三原だるまを基に、動物や妖怪の意匠を取り入れたオリジナルのだるまを設置した。新型コロナウイルスの影響で春祭り「三原神明市」(12〜14日)が中止になる中、...
節分恒例の「ほら吹き神事」が3日夜、福山市新市町の吉備津神社であった。神事保存会のメンバーたちが舞台で自慢のほら話を披露。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、お神酒や地元同好会によるそばの振る舞...
三原市糸崎の道の駅みはら神明の里は、役目を終えただるまの供養所や販売ブースを開設した。新型コロナウイルスの感染拡大防止により中止になった三原神明市(12〜14日)の代替イベントになる。14日まで。