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現金受領100人中94人「買収意図感じた」 克行被告公判、証人尋問終了

2021/2/19 23:17

 2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で公選法違反罪に問われた元法相の河井克行被告(57)=衆院広島3区=の公判で、現金を受け取ったとされる広島県内の政治家や後援会員ら計100人について、検察側の証人尋問や供述調書朗読が19日、終了した。現金の趣旨が焦点となる中、94人が買収の意図を感じたと認め、明確に否定したのは4人だった。今後、被告人質問が3月に始まり、判決の言い渡しは4月以降になる見込みだ。

 克行被告は妻の案里元参院議員(47)を当選させるため、100人に計2901万円を渡したとして起訴されている。100人のうち40人が当時、県内の首長や議員で、60人は後援会員や陣営スタッフ。東京地裁で20年8月に始まった公判で順次、証人尋問や供述調書の読み上げをしてきた。

 100人のうち、19日に尋問があった福山市の事務所責任者を含めた94人は、現金を渡された際に買収の意図を感じたと認めた。一方、県議と広島市議の4人は、参院選の約3カ月前にあった県議選、市議選の陣中見舞いや当選祝い、寄付金だったと主張。残る2人は「記憶がない」などと説明した。

 公判は、起訴から100日以内に判決を出すように努める「百日裁判」。克行被告は当初、案里氏と同じ法廷で審理されていたが、弁護人全員を解任した影響で案里氏と分離された。審理が先行した案里氏は今年1月21日に有罪判決を言い渡され、判決が確定した一方、克行被告は弁護人解任や証人が多い影響で審理が長引き、起訴から既に200日以上が経過している。

 今後は3月に被告人質問が始まり、検察側の論告求刑や弁護側の最終弁論を経て結審する見込み。

 克行被告は20年6月に検察当局に逮捕されて以降、東京拘置所に勾留中。弁護人によると来週中にも保釈を請求する見込みという。

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