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統一選、金渡す「絶好機」 議員バッジなく入廷【激震 河井元法相公判】

2021/3/24 23:16

 2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、地方議員ら100人に現金を配ったとして公選法違反罪に問われた元法相の河井克行被告(58)=衆院広島3区=の第48回公判が24日、東京地裁で開かれ、弁護側による被告人質問があった。同年春の統一地方選に出た広島県議らに陣中見舞いや当選祝いとして現金を渡したことについて克行被告は「絶好の機会と思った」と語った。

 参院選の3カ月前にあった県議選や広島市議選などの統一地方選に出た議員に現金を配った点に関し「当選祝い、陣中見舞いで渡している。抵抗なく受け取ってもいいと思ってもらえる絶好の機会になった」と説明。参院選に出る妻の案里元参院議員(47)=有罪確定=に有利になればとの思いがあったことも認めた。

 自民党県連内で孤立していた点にも言及。県議や広島市議に現金を配った理由として「主たる目的は疎外感、孤立感をなくしたかった。広島の政界と悪い関係になるのを防ぎたかった」と強調した。

 克行被告は16年に党県連会長への意欲を示したが、県連内で相手にされず就任がかなわなかったため、元県議会議長の奥原信也県議(78)=呉市=に相談したとも説明。「地方議員に政治資金を寄付し合うことを通じて信頼関係をつくるよう親心で諭されたと思った」とし、「会長就任への布石」との狙いで現金を県議らに配ったと述べた。

 被告人質問は23日にスタート。克行被告は起訴内容の大半について買収を認め、議員辞職の考えを表明した。24日は議員バッジを着けずに入廷した。

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広島市議2人から「領収書拒まれた」

【詳報・克行被告第48回公判】弁護側被告人質問
<1>次の選挙という矮小化した考えじゃない
<2>広島に戻ると自分はひとりぼっちなんだなと
<3>むしろ怖いのが地元の議員です
<4>広島の政界で仲間がほしい
<5>収支報告書の発行を拒否された人がおられました

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