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克行被告、3人の運動員買収を否定 給与と主張【激震 河井元法相公判】

2021/3/26 23:04

 2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で公選法違反罪に問われた元法相の河井克行被告(58)=衆院広島3区=の第49回公判が26日、東京地裁であり、弁護側が被告人質問を続けた。自民党公認を得て初当選した妻の案里元参院議員(47)=有罪確定=の陣営スタッフ3人に渡した金銭の趣旨について、克行被告は合法な政治活動の対価と主張。運動員買収には当たらず、違法性はないなどと訴えた。

 3人は、愛知県稲沢市の野々部尚昭市議(50)▽元事務長男性▽元運動員男性。いずれも19年3月に案里氏が党公認を受けた後に陣営に参加。同年4月から参院選翌月の8月にかけてそれぞれ計60万〜96万円を受け取った。いずれも公判に検察側の証人として出廷し、選挙運動の報酬として受け取ったなどと認めた。

 一方、克行被告は3人を案里氏が支部長だった自民党支部の職員として雇い、給与などで払ったとし「党勢拡大が中心の政治活動に従事していただいた。買収罪は成立しない」と主張。選挙後の雇用関係がない点については「(選挙中の仕事ぶりなどで)期待感が減退した」などと述べた。

 選挙運動の従事者について公選法は、事務員や車上運動員ら一部に限って上限付きで報酬の支払いを認めているが、原則無償で従事すると定めている。

 また、陣営を仕切る総括主宰者として起訴されている点に関し克行被告は争わない姿勢を示し「裁判体の考えに従う。適切に判断いただきたい。政治的責任は私に全てある」と語った。

 公選法は、買収罪の罰則を3年以下の懲役か禁錮または50万円以下の罰金とするが、総括主宰者には4年以下の懲役か禁錮または100万円以下の罰金に加重すると規定している。

【詳報・克行被告第48回公判】弁護側被告人質問
 <1>案里の選対組織はアメーバのよう 
 <2>政策的なことを言うと本当に嫌がられた
 <3>3人とも第7支部の職員 買収罪は成立しない
 <4>第7支部職員の受け取り拒んだ証言、全く事実でない
 <5>「このお金を払わないと、マスコミにたれこむぞ」と脅し
 <6>なんでこの件で訴追され、元公設秘書の件で訴追されないのか

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