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「公共」で学ぶジェンダー

2021/4/1 6:44

 新学年のスタートが近づき、学用品を準備する家庭が多いはず。小学1年生は色鉛筆もそろえるのかな。昔の「はだ色」は「うすだいだい」という。偏見や差別の芽生えをなくそうという配慮から変わってきた。肌の色はさまざまなのだから▲時代や社会とともに学びや教材は変わる。来春から高校で使う教科書が出そろった。「地理総合」では、ランドセルの色の多様化から男女の役割分担や価値観の変化を考える一冊も。関心の高まりを反映させたようだ▲性差別や性の多様性に関する記述は、保健体育や家庭科にとどまらず6教科で登場する。政治や社会への関わり方を学ぶという新科目「公共」でも。日本の女性国会議員の少なさを示しながら政治状況を考えさせる教科書がある▲高校生たちはどう感じ、考えるのだろう。世界156カ国の男女格差を比べたジェンダー・ギャップ報告で日本は何と120位だった。もちろん先進7カ国では最下位。民衆弾圧が続くミャンマーよりも下位に沈んだ▲政界や財界の女性リーダーは少ないまま。いつになったら社会は変わるのだろう。もう若い力に頼るしかないのか。議論重視という「公共」で話し合ってはくれないか。

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