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河井元法相が議員辞職 衆院本会議で許可

2021/4/1 23:17
河井克行被告の氏名標が倒れたまま、辞職が許可された衆院本会議(撮影・浜岡学)

河井克行被告の氏名標が倒れたまま、辞職が許可された衆院本会議(撮影・浜岡学)

 2019年7月の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で公選法違反罪に問われている元法相の河井克行被告(58)=衆院広島3区、自民党を離党=が1日、議員辞職した。大島理森衆院議長宛てに提出していた辞職願が同日の衆院本会議で許可された。衆院議員の任期満了が10月21日のため、公選法の規定で補欠選挙は行われず、次の衆院選に統合される。

 克行被告はこの日、国会に姿を見せなかった。「一身上の都合」とする辞職願を大島議長が読み上げると「異議なし」との声が上がり、許可された。

 克行被告は19年の参院選広島選挙区で妻の案里元参院議員(47)=有罪確定、当選無効=の当選を目指し、地方議員ら100人に現金計2901万円を渡したとして起訴された。自民党本部は河井夫妻の党支部に1億5千万円を投入。当時の安倍晋三首相や菅義偉官房長官が全面支援した。

 東京地裁であった3月23日の被告人質問で、克行被告は無罪主張を一転させ、起訴内容の大半について買収の意図を認めた。25日に辞職願を提出し、「皆さまの信頼を裏切ったことは万死に値すると考える。お金で人の心を『買える』と考えた自らの品性の下劣さに恥じ入るばかりだ」などとするコメントを出した。

 自民党に所属した議員の辞職は昨年9月の菅政権発足後、吉川貴盛元農相(70)=収賄罪で在宅起訴、案里氏に続き3人目。いずれも「政治とカネ」問題による。

 昨年6月の逮捕以降、克行被告に支給された歳費と期末手当(ボーナス)、文書通信交通滞在費の合計額は約2513万円。この間、一度も国会に出席してない。さらに辞職が4月1日になったため、4月分の文書通信交通滞在費100万円が全額支給される。(下久保聖司、樋口浩二)

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