福光寛泰(ふくみつ・ひろやす) 濁酒を国酒に
2021/4/2 8:32
濁酒(だくしゅ)とは「どぶろく」のことである。太古の昔、どぶろくは祭礼に用いられる神聖なものとして扱われ、豊作祈願など神事で使われてきた。江戸時代になり清い酒、今でいう日本酒ができた。米を発酵させた飲み物の歴史でいえば、どぶろくの方がはるかに先輩だ。しかし現在、どぶろくは粗悪品、密造酒的な意味合いにとられることが多く、市民権を得るに至ってない。
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