2021・4・25参院広島再選挙

与野党の対決構図、大枠固まり前哨戦【再選挙4・25参院広島】

4・25参院広島再選挙2021/3/15 23:09

 参院広島選挙区の再選挙で、与野党の対決構図の大枠が固まった。自民党は西田英範氏を押し立てて大規模買収事件で失った党への信頼回復を目指すのに対し、立憲民主党は宮口治子氏を無所属で擁立して党派を超えた幅広い結集を図る。告示まで1カ月を切り、両新人を軸にした前哨戦が本格化する。

 ▽与党 逆風下の自公連携が焦点

 「厳しい選挙になる」「手ごわそうだ」。立憲民主党県連が宮口氏の擁立を決めて一夜明けた15日、自民党県議たちに警戒ムードが広がった。党県連の宇田伸幹事長は「誰が相手でもわれわれは政治の信頼回復を訴える」と意気込む。

 大規模買収事件による逆風を受ける「1強自民」。西田氏の若さと清新さをアピールし、党県連所属の国会議員が前面に出て支援する。13日に広島市中区であった西田氏の街頭演説では、地元の岸田文雄前党政調会長(広島1区)が連れ立って商店街を約1時間歩き、浸透を後押しした。

 自民党は2月24日の公認決定直後から着々と選挙態勢づくりを進めてきたが、課題の一つが国政で連立与党を組む公明党との協力だ。党本部側から推薦を要請したが、県組織レベルで連携する動きはまだない。

 自民党県連内には次の衆院選広島3区の候補者を公明党へ譲った点への不満が強い。「公明党支援者の票がなくても勝つぐらいのつもりで戦いたい」と自民党県連幹部の一人は息巻く。

 ただ、推薦が決まれば、宮沢洋一会長(参院広島)自らが公明党県本部へ支援を要請する方向という。公明党県本部の幹部は「推薦決定が遅れるほど支援も遅れる」として、早期の関係改善の必要性を示す。

 自民党県連は今月27日に中区で党県連大会を開く。会長を退くと表明した宮沢氏の後任人事や新たな役員の顔ぶれが、短期決戦に向けた態勢づくりの焦点となる。(河野揚)

 ▽野党 立民、与党支援者も照準

 立憲民主党県連は15日、宮口氏の支援態勢づくりを始めた。連合広島に推薦を申請。宮口氏はさっそく県議会棟を訪れ、党県議や連合広島推薦の県議が所属する県議会会派の民主県政会の控室であいさつした。

 党県連は宮口氏を、県民の幅広い支援を得られる人物だとみて選んだ。一市民として大規模買収事件への憤りをぶつけることで、「政治とカネ」を問題視する与党支援者の取り込みを図れると期待している。

 宮口氏は障害のある子どもを育てており、障害や病気がある人が身に着けるヘルプマークの普及に取り組む。党県連幹部は「偏りがない候補」と評価する。

 14日の党県連幹事会では、投開票日が同じ衆院北海道2区と参院長野選挙区の両補選で優勢とされているのを踏まえて、「広島で勝てば政局になる。政治が大きく転換する入り口に立っている」との声も出た。

 ただ、人選が最終局面で停滞したあおりで、当初予定していた9日の党本部決定には間に合わなかった。今後は、社民、新社会各党の県組織が加わる政治団体「結集ひろしま」を母体に、連合広島や国民民主党勢力の支援を取り付け、選挙態勢を築くことになる。

 野党一本化に意欲を持つ共産党県委員会との協議は進んでいない。立憲民主党県連の森本真治選対委員長(参院広島)は「広島県で野党が一つになった例はない。われわれの支援者がどんな思いを持つかなどを整理しなければならない」と話す。(宮野史康)

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