2021・4・25参院広島再選挙

岸田氏と佐藤氏、与野党県連トップ譲れぬ戦い【再選挙4・25参院広島】

4・25参院広島再選挙2021/4/5 23:18
八丁堀交差点で西田氏(右)の支援を訴える岸田氏(3日、広島市中区)

八丁堀交差点で西田氏(右)の支援を訴える岸田氏(3日、広島市中区)

 河井案里元参院議員の当選無効に伴う参院広島選挙区(8日告示、25日投開票)の再選挙で、自民党広島県連の岸田文雄会長(広島1区)と、立憲民主党県連の佐藤公治代表(広島6区)が、立候補予定者の支援へ前面に出ている。岸田氏はこの秋、再挑戦に意欲を示す党総裁選が控える。佐藤氏は昨年秋の政党合流後、初の国政選挙を取り仕切る。国政への影響を占う意味でも互いに負けられない戦いだ。

 岸田氏は党県議の強い待望論を受け、3月27日の党県連大会で宮沢洋一氏(参院広島)に代わって3度目となる会長に就いた。国会日程の合間を縫って頻繁に地元へ帰参。再選挙で擁立に関わった党新人で元経済産業省官僚の西田英範氏(39)=公明推薦=を連れ、県内の企業や団体を回る。

 今月3日、岸田氏は地盤である広島市中区の八丁堀交差点に西田氏と並び立った。政治家として、若い頃から声援もやじも浴びながら立ち続けてきた場所だ。

 党は今回、党所属だった案里氏や夫の克行被告が絡んだ大規模買収事件で大きな逆風を受ける。「政治の信頼を回復し、命や暮らしを守り、明日の日本を切り開く大きな責任を担うのは誰か」と問い掛けつつ、西田氏の支援へ力を込めた。

 そんな姿に党県連幹部の一人は「岸田氏は自ら先頭に立って再選挙を戦う決意だ」と明かす。選挙での強さは党総裁に期待される大きな資質と言えるだけに、難局での手腕が試される。

 佐藤氏は3日、立憲民主党県連が擁立した無所属新人でフリーアナウンサーの宮口治子氏(45)=立憲民主、国民民主、社民推薦=を連れ、地元の尾道市と三次市を回った。尾道市での自身の後援会総会では「いち女性、お母さんとして今の社会に我慢できない、全力で戦いたいという決意には頭が下がる」と紹介し、支援者に協力を求めた。

 佐藤氏は2017年の前回衆院選で希望の党から当選。無所属を経て20年9月の立憲民主党結党に参加し、10月に党県連の代表に就いた。政治経験を生かし、宮口氏を早々に、立憲民主党衆院議員の小沢一郎氏や広島6区を地盤にした元自民党政調会長の亀井静香氏と引き合わせた。

 立憲民主党の党勢が伸び悩む中、再選挙と同日投開票の衆参2補選で「3戦3勝」し、年内の衆院選へ弾みをつけたい党本部の期待を背負う。「佐藤氏は自分の選挙と変わらないぐらい宮口氏を支援する」と野党系県議の一人は言う。

 再選挙へはほかに、NHK受信料を支払わない方法を教える党新人で党職員の山本貴平氏(46)、無所属新人で元会社員の大山宏氏(72)、無所属新人で介護ヘルパーの佐藤周一氏(45)、無所属新人で医師の玉田憲勲氏(63)が立候補を表明している。(河野揚、宮野史康)

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  • 後援会総会で宮口氏(奥左)を紹介して回る佐藤氏=奥右(3日、尾道市)

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