2021・4・25参院広島再選挙

各陣営、クリーン強調 短期決戦、売り込みに力【再選挙4・25参院広島】

4・25参院広島再選挙2021/4/5 23:19
(左)西田氏を紹介した自民党の広報紙(右)宮口氏を紹介した立憲民主党の広報紙

(左)西田氏を紹介した自民党の広報紙(右)宮口氏を紹介した立憲民主党の広報紙

 大規模買収事件で有罪が確定した河井案里氏(47)の当選無効に伴う参院広島選挙区の再選挙(8日告示、25日投開票)に向け、各陣営が新人の立候補予定者の顔と名前の売り込みに力を注いでいる。ただ、事件の舞台となった2019年の参院選では、公示前に大量の広報紙を配るなどした案里氏陣営の活動が「金権選挙」との批判を招いただけに、各陣営ともクリーンさを意識した動きが目立つ。

 19年7月の参院選の広島選挙区(改選2)では公示の約4カ月前、案里氏が現職に続く2人目の自民党公認候補に決定。夫で元衆院議員の克行被告(58)=公判中=ら陣営は案里氏の知名度向上へ物量戦を展開した。

 克行被告によると財源となったのが、自民党本部が公示前に提供した1億5千万円。案里氏を特集した党の広報紙を3回発行し、県全域の約120万世帯に複数回配った。案里氏と安倍晋三首相(当時)が並んだ通称「2連ポスター」も各地に掲示。案里氏のステッカーやチラシも作られた。

 今回の再選挙でも党県連は、立候補を予定する元経済産業省官僚の西田英範氏(39)=公明推薦=と岸田文雄前党政調会長たちが並んだ2連ポスターを各地に貼り出した。西田氏を紹介する党広報紙(縦40センチ、横27センチ)も戸別配布している。部数や費用について党県連は「選挙戦略を公表する時期ではない。お答えは差し控える」としている。

 県連幹部は「前回の案里陣営が異常な金権選挙だっただけだ。県民の政治への信頼を取り戻せるよう活動する」と強調する。

 一方、立憲民主党を中心に野党の支援を受け、無所属で立候補予定のフリーアナウンサー宮口治子氏(45)=立憲民主、国民民主、社民推薦=は2連ポスターを用意していない。立憲民主党県連は「候補者の擁立が遅れたので準備できなかった」と説明する。

 ただ、宮口氏を紹介する党広報紙(A4判)は約10万部を印刷した。費用は約30万円だったと明かす。同県連は「手渡しや戸別配布をするが、お金も時間もなく全世帯に配るのは難しい」と話す。

 県内全域の広い選挙区で争う参院選では、新人の知名度を上げるには一定の時間を要する。しかし今回の再選挙は2月の案里氏の有罪確定で急きょ決まったため、「短期決戦」となっている。

 今回の再選挙には西田氏、宮口氏の他に、NHK受信料を支払わない方法を教える党新人で党職員の山本貴平氏(46)、無所属新人で元会社員の大山宏氏(72)、無所属新人で介護ヘルパーの佐藤周一氏(45)、無所属新人で医師の玉田憲勲氏(63)も立候補を表明している。大山氏は自身の政策を訴えるチラシを作成。佐藤氏は広島市内などで街頭演説をしているという。

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